くらしのおやこ教室, 活動報告, 社会福祉

第13回くらしのおやこ教室~小枝のえんぴつをつくろう!~

今日はくらしのおやこ教室として、身の回りにある小枝をつかって、えんぴつをつくる教室を開催しました。大人4人、子ども3人とこじんまり開催でしたが、じっくりと自分たちのものづくりを先輩おとなに教えてもらう機会となりました。

今回は彫刻家の先輩おとな、堤 一彦先生に講師をお願いし、ものづくりの楽しさを教えてもらいました。

小枝のえんぴつづくり

今回はケヤキの木でえんぴつ作りに挑戦。
好きなケヤキの木を選びます。
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自分のパートナーになる木。
いくつか手に取ってみると、しっくりくるものが必ず1本見つかるから驚きです!!

えんぴつの芯にボンドをつけて、ドリルで開けた穴にいれます。
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乾燥するまでしばし待ちます(その間にメモホルダーづくりをやりました。)

…乾燥したら、小刀をつくかって、先をけずります。

子どもも大人も、小刀の使い方を教えてもらいます。

頑張ったら、自分の小枝えんぴつの完成!!

木のメモホルダー&えんぴつホルダーづくり

はじめは好きな木を選びます。
続いてメモホルダーとえんぴつホルダーのワイヤーをつくります。

木にワイヤーをくるくる巻いて、好きなビーズを入れていきます。

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木の穴に固定したら、木のメモホルダー&えんぴつホルダー完成!!

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子どもたちが小刀でえんぴつを削る

今回の生活力アップのポイントは、「道具を安全につかう」ということ。
今日はお子さまも小刀をつかえるように、持ち方、手の動かし方をしっかりと教えてもらいました。
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使い方の要点は、枝を左手の4本指でにぎり、親ゆびで小刀の刃の背を押していき削っていくこと。手を刃の前に当てなければ、切れることはないんです。
夢中になっていくうちに、指がうごいてしまいますが、そこさえ押さえれば大丈夫!

小学2年生の女の子は、はじめは「こわい」といいながら一人でやることを少し嫌がっていました。緊張しながら木のえんぴつをもち、小刀をもち、大人が一緒にもってやってみます。
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やり方がわかったところで、大人は思い切って手をひき、子どもだけに任せてみます。すると、しっかりひとりで小刀を使うことができます。

集中していくうちに手が危ないところに来てしまいますが、そのたびに大人が、
「指が危なくなってきた、どうやって持つんだっけ?」
とポイントを思い出させてあげるだけで、子どもは自分でまた安全な持ち方、使い方を思い出して、ついに完成することができました。

途中から、手にたくさん汗をかいていました。きっと小刀を使うので緊張したんでしょうね。でも、一生懸命自分でつくった作品ができたときには、喜んでくれていました。

パパママも自分でできていることに感動していました。

先生からは、
「昔は自分でえんぴつをけずってたよ」
「学校に小刀をもっていっていた」というお話が。

私の小学生時代には、筆箱に小刀がはいっていたら、大問題になってしまう時代。。。

いまはえんぴつ削りがあり便利ですが、ないところだったら?できないのでしょうか?

危ないから子どもにはやらせない、ではなくて、安全に、適切につかえるように教えていくことも大人にできることだと思い、活動しています。になったら、いざという時に使える生活スキルとして役に立ちますよね。

今回の教室を通して、子どもも安全に適切に小刀の使い方がわかったら、ひとりで小刀が使える、ということがわかりました。

パパ&ママもつくろう!

おやこ教室でありがちなのが、パパ&ママは子どもに教える役でおわること。
もちろん、コンセプトとして、子どもそっちのけにはしてほしいわけでなく、必要なところは大人として自分のおこさんと一緒にやるスタンスでいてもらいたいのです。ですが、そこで終わるのではなく、大人も本気でやっている姿を見せること、楽しむこともわすれないでもらいたいのです。
今回は子どもたちが全部終わった後に、パパママにも自分のえんぴつをつくってもらいました。
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できたえんぴつを子どもたちと見せ合いっこしてくれていました。

最後は「思い出のえてがみ」描き

今回は、つくった小枝のえんぴつをつかって、今日のことを絵手紙にかいてもらいました。
好きな人にプレゼントしてね、と伝えると子どもたちは迷わず、パパ&ママに描いてくれていました。
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そしてそれぞれができた作品をみんなの前で発表しました。
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参加してくださったみなさま、堤先生、コノマチカフェ様どうもありがとうございました!!

また次回を楽しみにしています。

やってみたいおやこ教室を募集中

現在、「こんなおやこ教室があったら参加してみたいな」や「やってみたいことがある」という声を募集しています。お問合せフォームより、みなさまの声をお送りいただけますと幸いです。

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岡 歩美
子どもが笑って暮らせる環境は誰もが快適と感じる、住みやすい環境だと信じ、「おやこ」や「わかもの世代」を対象に活動。暮らしや仕事に役立つ情報や楽しい時間を身近な人と共有できる「コミュニケーション」の機会をつくっている。