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「相模原の豊かな学校給食を考える会」に参加してきました。

今日は、さがみはら市民活動サポートセンターで開催された「相模原の豊かな学校給食を考える会」に参加してきました。
会の代表である山本さんにご紹介いただき、さがみはらの学校給食の現状を知り、職場やこれまでの経験をもとに私、岡もお話をさせていただきました。

相模原の豊かな学校給食を考える会とは

相模原市の中学校では、平成15年からデリバリー式(業者弁当注文配送)の給食が導入されています。
自宅からお弁当をもってくる、またはデリバリー方式で注文したお弁当を選択し、市内の中学生はお昼をとっています。ただし、旧城山町、津久井町では給食センターからの給食スタイルが残っています。

この「相模原の豊かな学校給食を考える会」では、このデリバリー方式導入にあたり、現状からいくつか問題点を提示し、改善のために相模原市へ働きかけを行っています。

会であげられていた話題について、いくつかをここでご紹介させていただくと

・デリバリー方式は完全給食(☆1)だが、デリバリー方式導入に際して、これまでお弁当を持ってきていた生徒にも出されていたミルク給食(☆2)がストップしてしまっている現状。
(毎日食べる生徒は47%(2013年10月))
・現在デリバリー方式で配達されているお弁当の中身に注目すると、加工品が多い。
・残食が多い、フードロス
 →計算された栄養バランスが摂れていないのではないか
 →廃棄、食のありがたみを感じにくいのではないか

・デリバリー方式になった背景として、
学校の授業数、生徒指導、部活動などで、時間的にも物理的にも学校日課がつまっており、現在の給食時間は15分と設定されていること。
給食提供において、費用の限界があること。

などがありました。
これがすべてでもなく、正しい、間違っているを議論するでもなく、こちらの「相模原の豊かな学校給食を考える会」では、教育現場の抱える問題に寄り添う姿勢が大切よね、というスタイルで話し合いがなされています。将来を担う子どもたちの健やかに育つ環境づくりを目的に子どもたち、とくにこの会では中学生および保護者に寄り添う姿勢で、活動されていました。

用語
☆1完全給食:*学校給食法施行規則の定義によると、給食内容がパン又は米飯(これらに準ずる小麦粉食品、米加工食品その他の食品を含む。)、ミルク及びおかずである給食をいう。

☆2ミルク給食:*学校給食法施行規則の定義によると、給食内容がミルクのみである給食をいう。

関連法のサイト
*学校給食法
http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S29/S29HO160.html
*学校給食法施行規則
http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S29/S29F03501000024.html

参加してみた感想

今回は、私も含めた参加者が7名で開かれていました。
初めて参加してみて、知らないこともたくさんあり、勉強になりましたが、
一番学んだことはご自身に中学生のお子さんがいる方も、そうでない方もいるなかで、
現在あるシステムでそれをただ受け入れるのではなく、よりよくするためにできることはないだろうか?
という自分たちで集まり、考え、働きかける、まちづくりの姿勢でした。

「中学校に選択式の給食は導入された。でも本当に今のままでいいのだろうか?」

これは、あらゆるしくみに言えることだと思います。
お金の面でも、人的な面でも、空間的にも、時間的にも、できることとできないことがあるのは十分わかっていること。
それをただ仕方ないとするのではなく、今あることでできることは何だろう?どこまでだったらできるだろう?
を考えるのはとても有意義だと思いました。

次回のご案内

次回の『相模原の学校給食を考える会』は
2015年6月6日 と
     7月4日 午前中
さがみはら市民活動サポートセンター(けやき会館3F)にて開催しているとのとこです。
(参加費200円)
興味を持たれた方は直接会場へ行かれても大丈夫とのことです。

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岡 歩美
子どもが笑って暮らせる環境は誰もが快適と感じる、住みやすい環境だと信じ、「おやこ」や「わかもの世代」を対象に活動。暮らしや仕事に役立つ情報や楽しい時間を身近な人と共有できる「コミュニケーション」の機会をつくっている。
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