活動報告
Let’s evacuate!!

真面目に授業しています。
本日は青山学院大学地球社会共生学部にて授業を行ってきました。(シラバスはこちら)
全15回の授業も残すところあと僅か。
ご存知の方もいると思いますが、このクラスでは「コミュニケーションを促す防災教材」をつくってねというお題で毎年Final Reportを学生たちに課しています。
今回の授業はFinal Reportの書き方をレクチャーしつつ、昨年の学生さんが作ったプロポーザルの教材を実際に制作して今年度の学生さんと一緒にプレイしてみました。
Let’s evacuate!!
それがコチラ!!

タイのChulalongkorn Universityからの留学生の女の子が作ってくれました。
・・・画力高いですよね。(驚)
彼女の作品はすぐにでも使えるレベルの完成度であったことに加え、Final reportの内容が具体的でよく書けていました。
子どもがいる家族世帯向けに、すごろくしながら普段生活ではあまり考えない様々な災害について考え話し合ってみる。
そんな場づくりを可能とするツールになっています。
特にボードのあちらこちらにある様々な自然災害は彼女が日本に留学している間に起こったニュース等を基に制作されています。
体験談を活かし、様々な人々のコミュニケーションを促すツールというコンセプトはとても共感できます。
(授業をきちんと聞いてくれていたのだなと嬉しくなりました。)
実際に遊んでみた

たった3マスしかない、「スタートに戻る。シェルターに戻る。」という強制退却系のマスに悉くプレイヤーが捕まり、かなりエキサイティングでした。
竜巻、噴火、地震、洪水、干ばつ…中々普段の生活で話さないですよね。
体験談を基にした話や独自の設定により、”How to evacuate and survive” が活発に話し合われました。
今年度の学生たちの教材!
Final reportとなる教材の提案書提出は5/31 と 6/7 が提出日となっています。
もう、出来上がりが楽しみで仕方ありません。
自分自身も教材をつくるのが好きなのですが、とかく真面目に陥りやすいので、柔らかい思考を持った若い学生のみなさんのアイデアが楽しみです。
その一方で大人と一緒にゲーム制作ワークショップ等もやっていますので、興味ある方は是非お問い合わせ下さい。
大久保東町内会(港南区防災トランプ出前講座)
今日は横浜市港南区防災トランプ出前講座で上大岡駅すぐそばの大久保東町内会のみなさまと防災トランプをやってきました。
参加者は概ね50名程度でしたが、子どもからご年配の方まで幅広い世代の方々に参加して頂きました。
子ども会を通じて防災意識を高めていきたい
町内会長さんは「子ども会を通じて町民の防災意識を高めていきたい」と話してくださいました。
大人が地域の子どもたちを見守り、安全に暮らせるまちをつくっていくことはとても大切です。
一方で、「子どもたち自身に状況を判断し自分の身を守る行動を選択」できるようになるためのきっかけづくりを行っていきたいとお話されていました。
地域に眠る防災の知恵を伝承する場
長くこの地域に住むおばあちゃんが小学校4年生の女の子にこの地域の災害や事故の話をしてくださり、それに対し、女の子は「全然知らなかった。自分の地域をもっとよく知りたい」と語ってくれました。自宅から近い地域に住む人々が集い、その場所にまつわる様々な体験談を共有することから、災害に対する備え、防災訓練など具体的な取り組みへとつながっていくのだと思います。
おやこで一緒に過ごす休日、地域活動への参加でいつもと違う会話
2016年12月11日
今日はおやこ向けのイベントデー!相模原市の淵野辺にあるコノマチカフェさんで午前中は親子向け防災トランプのはじめて教室を、午後にはくらしのおやこ教室をW開催しました。午前参加者は大人9名子ども8名の計17名、午後は大人5名子ども7名の計12名の参加と、どちらもにぎやかな教室になりました。
防災トランプのはじめて教室の様子!

まずは大人数ですが、みんなで防災193をやりました。
頭がぶつかりそうな距離ですが、みなさん一生懸命反射神経と戦ってくれました。
そして、その後は3つのグループにわかれて防災ババ抜きをやりました。



大人も子どもも入りまじり、たくさんのお話がでました。
はじめて教室で出た印象的なお話
・八王子にお住いのある方は、マンションの高層階に住んでいるそうです。風が強い日には、高層階はさらに強風で傘など飛んでいって針金部分になってしまうとのこと。そんな風の強い日、高い階であろうベランダに干してあった布団が落ちていたことがあったとのこと。高層階から布団が落ちてきたら、もしそれが人に当たったら、かなりの衝撃で首へのダメージもおそろしいことになるでしょうと、お話してくれました。
えほんばなしのご紹介




最後はそれぞれのお話をえほんばなしにまとめ、みんなの前で発表してくれました。大人も小さい頃を思い出しそれぞれ発表してもらいました。
これ以外でも、親子で学校の登下校時にどこどこが危険だという話が始まったり、
自分のお父さんが自転車で怪我をした時の話などを、みんなで共有してくれました。
家族だからこそ、普段している話を周りの人と共有したり、
家族だからこそ、普段していない話をあらためて話す場になったりととてもいい交流がみられました。
くらしのおやこ教室の様子!
午後のくらしのおやこ教室は、参加者からのリクエストに応えて、大人気の「おにぎらず」づくりをおこないました。
作り方はとっても簡単!4歳児でもできてしまいます♪
まず、大きな海苔の上にご飯を薄くひろげます。
あとは参加者のママ・パパが用意したおかずを載せていきます。
子どもたちは自由に自分の好きな具材をのせていきますよ~。
そして海苔を中心に向かって4方向から折りたたみ、完成!
食べやすいように少し押しながら半分に切ると、断面もきれいでより楽しいです。

みんなたくさん食べてくれました!
印象的な親子の会話をご紹介
ママ「○○ちゃん、お家では野菜とか煮物たべないのにひじき食べるんだね」
子ども「うん、みんな食べてるよ」
子ども「あぁ、おいしかった。パパの分も作ってあげるね!…自分のもう一つ作ろうっと。」
パパ 「ありがとう!」
子ども「パパはどのおかずが好き?」
子ども「あれ、ママはもう食べた?」
ママ 「これから作るよ」
子ども「まだなの?ママの作ってあげようか?」
子ども「これ(おかず)おいしかった。どうやって作ったのかな。私もお料理できるようになりたいなぁ」
親子だけでなく、参加者でいっしょにご飯をつくって食べるといろいろな気づきがあるようです。
ママやパパとの会話だけでなく、子どもたち同士でも大きさを競い合ったり、上手にできたと報告し合ったり様々なやりとりが印象的でした。
うれしいのは、「おいしかったし楽しかった」や「お家でもやってみようと思います」というコメント。
ぜひお家でも楽しい会話と一緒にご飯を楽しんでもらえたら幸いです。
参加してくださった皆様ありがとうございました!
第13回くらしのおやこ教室~小枝のえんぴつをつくろう!~
今日はくらしのおやこ教室として、身の回りにある小枝をつかって、えんぴつをつくる教室を開催しました。大人4人、子ども3人とこじんまり開催でしたが、じっくりと自分たちのものづくりを先輩おとなに教えてもらう機会となりました。
今回は彫刻家の先輩おとな、堤 一彦先生に講師をお願いし、ものづくりの楽しさを教えてもらいました。
小枝のえんぴつづくり
今回はケヤキの木でえんぴつ作りに挑戦。
好きなケヤキの木を選びます。
自分のパートナーになる木。
いくつか手に取ってみると、しっくりくるものが必ず1本見つかるから驚きです!!
えんぴつの芯にボンドをつけて、ドリルで開けた穴にいれます。
乾燥するまでしばし待ちます(その間にメモホルダーづくりをやりました。)
…乾燥したら、小刀をつくかって、先をけずります。
子どもも大人も、小刀の使い方を教えてもらいます。
頑張ったら、自分の小枝えんぴつの完成!!
木のメモホルダー&えんぴつホルダーづくり
はじめは好きな木を選びます。
続いてメモホルダーとえんぴつホルダーのワイヤーをつくります。
木にワイヤーをくるくる巻いて、好きなビーズを入れていきます。
木の穴に固定したら、木のメモホルダー&えんぴつホルダー完成!!
子どもたちが小刀でえんぴつを削る
今回の生活力アップのポイントは、「道具を安全につかう」ということ。
今日はお子さまも小刀をつかえるように、持ち方、手の動かし方をしっかりと教えてもらいました。
使い方の要点は、枝を左手の4本指でにぎり、親ゆびで小刀の刃の背を押していき削っていくこと。手を刃の前に当てなければ、切れることはないんです。
夢中になっていくうちに、指がうごいてしまいますが、そこさえ押さえれば大丈夫!
小学2年生の女の子は、はじめは「こわい」といいながら一人でやることを少し嫌がっていました。緊張しながら木のえんぴつをもち、小刀をもち、大人が一緒にもってやってみます。
やり方がわかったところで、大人は思い切って手をひき、子どもだけに任せてみます。すると、しっかりひとりで小刀を使うことができます。
集中していくうちに手が危ないところに来てしまいますが、そのたびに大人が、
「指が危なくなってきた、どうやって持つんだっけ?」
とポイントを思い出させてあげるだけで、子どもは自分でまた安全な持ち方、使い方を思い出して、ついに完成することができました。
途中から、手にたくさん汗をかいていました。きっと小刀を使うので緊張したんでしょうね。でも、一生懸命自分でつくった作品ができたときには、喜んでくれていました。
パパママも自分でできていることに感動していました。
先生からは、
「昔は自分でえんぴつをけずってたよ」
「学校に小刀をもっていっていた」というお話が。
私の小学生時代には、筆箱に小刀がはいっていたら、大問題になってしまう時代。。。
いまはえんぴつ削りがあり便利ですが、ないところだったら?できないのでしょうか?
危ないから子どもにはやらせない、ではなくて、安全に、適切につかえるように教えていくことも大人にできることだと思い、活動しています。になったら、いざという時に使える生活スキルとして役に立ちますよね。
今回の教室を通して、子どもも安全に適切に小刀の使い方がわかったら、ひとりで小刀が使える、ということがわかりました。
パパ&ママもつくろう!
おやこ教室でありがちなのが、パパ&ママは子どもに教える役でおわること。
もちろん、コンセプトとして、子どもそっちのけにはしてほしいわけでなく、必要なところは大人として自分のおこさんと一緒にやるスタンスでいてもらいたいのです。ですが、そこで終わるのではなく、大人も本気でやっている姿を見せること、楽しむこともわすれないでもらいたいのです。
今回は子どもたちが全部終わった後に、パパママにも自分のえんぴつをつくってもらいました。
できたえんぴつを子どもたちと見せ合いっこしてくれていました。
最後は「思い出のえてがみ」描き
今回は、つくった小枝のえんぴつをつかって、今日のことを絵手紙にかいてもらいました。
好きな人にプレゼントしてね、と伝えると子どもたちは迷わず、パパ&ママに描いてくれていました。
そしてそれぞれができた作品をみんなの前で発表しました。
参加してくださったみなさま、堤先生、コノマチカフェ様どうもありがとうございました!!
また次回を楽しみにしています。
やってみたいおやこ教室を募集中
現在、「こんなおやこ教室があったら参加してみたいな」や「やってみたいことがある」という声を募集しています。お問合せフォームより、みなさまの声をお送りいただけますと幸いです。
秩父の森でフィールドワークをしてきました
理事の中村です。私の本業は大学教員ということもあり、秩父の森をフィールドに修士の学生と一緒に研究をしています。
秩父の森に行ってきました。今回の作業は、温度センサーの設置です。今年の紅葉がどのように進んでいくかを、継続して調べていく予定です。
子どもがいろいろな大人に見守られて成長する機会
今日は第60回おやこ向け防災トランプのはじめて教室を相模原のコノマチカフェで開催しました。参加者は大人7名、子ども5名の12名でした。
みんなで受け止める、子どもの感情
今回の防災トランプの教室で印象的だったのは、子どもが防災193で遊んでいるときに、ある子が大泣きしたことです。
通常の193は、参加者が順番に一人ずつカードをめくっていき、数字の1、9、3が場にでたらみんなで早い者勝ちでとっていくゲーム。一番遅い人が出たカードを全部もらい、最後に一番枚数の多い人が負けというゲームなのですが、私たちの防災トランプでは、一番遅い人がもらった手札から1枚とり、そこにかかれているお題についてお話ができたら手持ち札の半分を場に戻せる、という勝ちやすくなるボーナスを設けています。
順番にカードをめくり、193がでたらとる…そのゲームの最中、、、
5歳の男の子が、数字の2がでたときに、手を出してとってしまいました。
いわゆる“おてつき”です。
このとき場には結構なカードがたまっていましたので、これが一気に男の子のものになりました。すると男の子は泣きながら「まちがえちゃった」「もうやりたくない」といい拗ねてしまいました。
結局、ゲームを離脱し、最後には「負けて悔しい」や「やりたかったのに!!」といいながら泣いていました。
ここで私が素敵だなとおもったのは、悔しい感情を全力で、いろいろな大人の前で表現できていたことです。そしてその場にいた大人も子どもも、その子のくやしいという気持ちをうけとめ、みんなで「もう一回やろうか」「次は勝てるかもしれないよ」と励ましていたこと。
この男の子がどうやったらまた楽しくゲームができるか、を全力で考え、いろんな声掛けをしてフォローしていました。
こうやって感情を表現し、受け止めてもらえるって、家以外の地域でできたら素直な子どもが育つんだろうな…と私は感懐深い思いで見守っておりました。
そして次の防災ババ抜きでは男の子は見事に気持ちを立て直して、たくさんのお話を自分から「はなしたい!」といって聞かせてくれました。
子どもの感情を受け止め、見守り、また自由に考えたことをお話できる。
そんな地域が子どもの豊かな想像力と相談できる力を育てていくのでは…という期待もって、この教室をまた来月も頑張ろうと思う体験でした。
参加者の体験談をご紹介
さて、この回に参加していた大人もかつては子どもでした。
子どものころ、困ったこと、助けてもらったことを思い出してもらおうと、最近大人にも「ぼうさいえほんばなし」の作成をお願いしています。
今回は、げんくん(仮)が18歳のお兄さんだったことのお話しを紹介します。
「 あるところに、げんくんという自転車が好きな18歳のおとこのこがいました。
げんくんは、大好きな自転車にのって、旅をし、仙台までいきました。自転車で
まわっていると、途中で雨が降ってきてこまっていました。
そこで、車に乗っていた知らないお兄さんが、お家で雨宿りさせてくれ、ごはんに
お風呂、寝るところを用意して、助けてくれました。
それからげんくんは、自分も人に優しくするようになりました。」
このお話からも、日々忘れてしまうこともあるけれど、人はいつもだれかに助けられて生きてきたんだなぁということを改めて実感するお話となりました。
参加してくれたみなさま、どうもありがとうございました。
防災トランプのテーマソングができました!
動画は下記のタイトルをクリックすると、再生されます。
(作曲 Okapiさん 動画編集 福本 塁さん)
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防災トランプのはじめて教室にきてみませんか?
毎月第2日曜日、朝10:30~12:00に相模原市の淵野辺開催しています。
次回の防災トランプのはじめて教室は…
2016年9月11日 10:30~12:00
リニューアルオープンした「konomachi-cafe」にておまちしています。
参加を希望される方は、メールにて info@futakoburakuda.orgご連絡ください。
または当サイトのお問合せフォームからご応募いただけます。
ご参加お待ちしております。
~防災トランプのはじめて教室~
「自分の体験」が誰かにとってのこれからの防災になる。
「誰かの体験」が自分にとってのこれからの防災になる。
そんな防災話の交換をトランプしながらできちゃいます!
遊び方もいろいろ考案されて増えているのでときどきプレイしてもらって
防災に意識を向けるきっかけになれば幸いです。
防災トランプに興味を持たれた方いらっしゃいましたら是非お気軽にご連絡くださいませ!!